Pocket

こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの箭吹雅代です。

さて、今日のテーマは「お金がない!そうなる前に。独身でも安心して暮らすための貯金術」です。

お金は使えば減っていく。しかしお金を全く使わないで生活することなんてできません。もっと収入が多ければと考えてしまうこともあります。しかし、本当に収入が増えれば安心して暮らしていけるのでしょうか。

特に独身であれば、誰にも頼れない、自分の力で生活していかなければならない。そこに不安を感じているかもしれません。そんなあなたにとって安心して暮らせる貯金のコツを今日はお伝えしていきたいと思います。

もくじ

  • 一生独身の場合、貯金はいくら必要?
  • 収入と支出のバランスを考える
  • 独身でも安心して暮らすための貯金術
  • まとめ

一生独身の場合、貯金はいくら必要?

さて、テーマは“安心”です。

独身でも安心して暮らすためには、まずは、一生独身の場合、貯金がいくら必要かを計算してみたいと思います。

これからの人生において、まとまったお金が必要になると考えられるのが、以下のような3つの出来事です。

  • 仕事がなくなったとき
  • 病気になった時
  • 老後

それぞれ具体的にいくら必要か、そしていざというときまでに準備出来るのか?

安心を手に入れるには、まずそれぞれ必要なお金が一体いくらか試算してみたいと思います。

分かれば怖くない、これからのこと。

1.仕事がなくなったとき

仕事を失ったとき、どれくらいお金があればよいのか。

それは、どれくらいの期間、収入が得られないのかにもよります。

すぐに次の仕事を探すことが出来る、会社員で雇用保険から給付があるのであれば、例えば3か月分くらい賄える貯金額で大丈夫かもしれません。

しかし、病気やケガなどで働けなくなった場合を考えると、もう少し準備しておきたいところです。

病気になったときに必要な治療費については後述しますが、病気で働けなくなった場合を想定すると、生活費として1年分くらいは準備しておくとよいでしょう。

総務省の家計調査によると、2019年度の単身世帯の1か月当たりの支出額は163,781円となっています。

このデータをベースに試算すると、

約17万円×12か月=204万円

必要ということになります。

2.病気になったとき

保険会社のCMなどを見ていると、病気になって入院・治療すると高額な費用がかかるようなイメージを持ってしまいます。

しかし、実は日本では、社会保険制度があるので、思ったより高額にならずに済みます。

というのは、健康保険には「高額療養費制度」というものがあるからです。

では、具体的にどれくらいかかるのかというと、例えば病気になって1か月入院する場合、費用は12万円くらいかなと思います。

何とかなりそうな額に見えます・・・

「高額療養費制度」を利用した場合の自己負担額は、年収ごとに上限が決められているので、一概には言えませんが、例えば年収370万円~770万円の方だと、入院治療に1か月100万円かかったとしても自己負担額は87,430円です。

ただし、ほかに差額ベッド代、食事代、先進医療費がかかった場合は自費で支払わなければなりません。

差額ベッド代とは、大人数の部屋から個室や少人数の部屋に移った時の差額です。

こちらは大部屋であればかかりませんし、病院から治療上必要と言われて個室に移った場合は、病院は差額ベッド代を請求できません。

ですので、差額ベッド代はあまり気にしなくていいと思います。

また、食事代は一か月2万5000円ほどです。1日800円強。しかし、食事代は入院してもしなくてもかかるものですし、1日800円ほどなら入院したからといって大きく負担が増えるわけではないですね。むしろ外食しないだけ食費節約になるかもしれません。

医療技術の発展により、入院日数もどんどん短くなっており、厚生労働省の患者調査によると、がんで2週間から20日ほど、心疾患で20日ほど、脳血管疾患だと80日ほどで、平均入院日数も30日くらいです。

つまり、1か月くらいの入院費があればだいたいはOK、もしものときでも3か月分くらいあれば安心、といえます。

少し余裕を見て15万円×3か月=45万円

くらいが準備しておくべきお金と言えます。

ただし、先ほども述べたように、「高額療養費制度」における自己負担額は、収入によって決まるため、ご自身の収入での自己負担額を確認して準備すべき金額を計算しておくことをおすすめします。

3.老後

今は若い世代ですら、老後資金の心配をしているようです。

結構大きな金額が必要だと、不安を感じているのではないでしょうか。

不安を感じたらまずは計算してみましょう。

具体的な金額が分かったら対策を考えられますから。

老後資金を知るためには、「将来もらえる年金額」と「老後の生活費」を計算していきます。

ただ、皆一様というわけではないので、参考程度にはなりますが、モデルケースを元に試算してみましょう。

65歳で定年退職、その後の老後生活は、ちょっと長めに30年と考えてみます。

(95歳!でも生きる可能性は十分あり得ます)

①収入

年収300万円会社員(厚生年金被保険者35年)の場合:年金月11万5千円(厚生年金5万円+国民年金6万5千円)と仮定

受け取る年金額:30年間で4,140万円

②支出

生活費月17万円→30年間で6,120万円

差し引きすると1,980万円足りないことになります。

となると、このモデルケースの場合は、老後資金として約2000万円準備しなければならないと考えられます。

<収入と支出のバランスを考える>

独身でも安心して暮らすためには、いくら貯金する必要があるのか。

仕事がなくなったときのため:204万円

病気になったときのため:45万円

老後のため:2000万円

つまり合計2,249万円ということになります。

確かに金額だけ見ると大きいですが、しかし、一番大きなウェートを占めている老後資金は今すぐ必要というわけではありません。

そう、まだ時間があります。

また、他の2つの要素と違って、老後資金は“いつ必要か”が明確です。

つまり、ゴールがいつにするのか設定しやすい、すなわち計画が立てやすいのです。

そう、焦らないで、計画を立てて貯めていくことが可能なのです。

だから、まずは老後資金以外の部分、250万円を貯めるところから始めていくと無理がないです。

もしかしたら、この250万円も使わない可能性もあります。そうすると老後資金に流用可能です。

まずは250万円、その後老後資金を目標に貯め始めるのですが、やみくもに貯めようと思っても中々気持ちも続かないですし、本当に老後に足りるかも不安になります。なのでまずは逆算してみて、月いくら貯める必要があるのか知るところからスタートです

例えば30歳~35歳までで250万円貯め、36歳から65歳までの30年間で2,000万円貯める必要があるのであれば、年67万円、月5万6千円の貯金が必要となります。

月6万円近くも貯金に回すには、それなりにしっかりお金を管理する必要があります。

収入と支出のバランスを考える

何となく貯金をしていてもお金は貯まりません。

というより、何となく貯金している気になっていても結果貯金になっていなかったりします。

つまり、使ってしまっているということですね。

貯金をする前にまずやるべきことがあります。

それは収支のバランスを把握することです。

現状、自分が何にいくら使っているか把握していない人は、まず自身の支出を確認するところから始めてみてください。

支出を把握したら、目標額を貯金するには、いくらくらいに支出を抑えるべきなのかが分かります。

あまり無理な支出カットをすると続かないので出来る限り無理のない方法で支出は抑えたいものです。

そのためにはまず初めに無駄遣いがないかをチェックしてみます。

無駄遣いをゼロにするのは難しいですが、せめて支出のうち5%以内には抑えたいところです。

例えば用事がないのにコンビニに寄るのをやめる、飲み物は家から持参するなど、そんなこと?と思うかもしれませんが、案外こういった小さな支出が積もって無駄な支出がかさんでいるものです。

小さな支出だからこそ、これくらいいいやと思ってしまうもの。

でも160円のペットボトルを毎日買っただけで5,000円くらい使っています。

毎日カフェでコーヒーを飲むと1杯500円なら月15,000円です。

飲み物代だけでも結構使っていませんか?

他にも自分へのご褒美、“特別な日”が結構な回数あったりしませんか?

買ったけど着ていない服があったりしませんか?

次に見直すのは、「固定費」です。

家賃や光熱費、スマホ代などの通信費等、毎月一定額かかるものが「固定費」です。

固定費を見直すと節約効果が大きいのと、ストレスを感じないで支出をカット出来るのでおススメです。

例えば通信費であれば、格安スマホに変更するだけで大きく削減できることがあります。

最後に見直すのが「変動費」です。

食費や交際費など金額が決まっていない支出です。

節約といえば食費というイメージもありますが、この食費を削るのは結構ストレスになります。買い過ぎて食べずに腐って捨ててしまうなど、無駄な買い物は見直すべきですが、1日3食から2食にするなどの極端な節約はしないほうが賢明です。

交際費などは、イベントの多い月は、どうしても出費がかさんでしまいます。そういった場合、例えばその前後の月は減らすなど、時期によって調節して工夫すれば支出を抑えることも出来ます。

独身でも安心して暮らすための貯金術

さて、収支のバランスが整えられたところで、いよいよ貯金です。

ストレスを感じず確実に貯金するために重要なこと、それは給料が入ったら先に貯金分を取り分けておくことです。

あればあるだけ使ってしまうという人は、いくら支出を抑えようと思ってもついつい使ってしまって、気づいたら全然お金が貯まっていない、という事態に陥りがちです。

ですので、給料が入ったら、まず貯金分を別の口座に移しておくことがポイントです。

お金を移動させるのって、案外面倒な作業。最初の1、2か月はやるけれどそのうちやらなくなって、結局貯金分なのか、使う分なのか曖昧になってしまう。

何となく想像つきます。貯まっていない未来が。

ですので、ここは自分の意思に関係なく、強制的に貯まっていくシステムを利用することをおすすめします。

例えば会社員であれば、会社で財形貯蓄制度などがあれば、利用すると便利です。

財形貯蓄制度を使えば給料から天引きされるので、そもそも手元に入って来ません。これが案外よくて、そもそもないものとして気にならなくなります。また、財形貯蓄の場合、自由に引き出せるわけではないため、ついつい使ってしまったという事態も防げます。

他にも、給与振込口座から自動引き落としで積立預金にしておくと自分は何もしなくても貯金されていきます。

自分の意思だけではなかなか貯金が難しい場合も、こういった強制的に貯金が出来る手段を使うとだんだんお金が貯まっていきます。

収支を見直し、毎月先に貯金分を取り分けておくことで、確実にお金を貯めていくことで、将来安心して暮らすための準備が出来ます。

さて、もう一つ考えてみたいのは、老後の長さです。

女性の平均寿命が87.45歳、男性の平均寿命が81.41歳。

65歳で定年退職となると女性だと老後が20年以上もあります。

(今後変わる可能性もありますが)

・・・長くないですか?

65歳以降も働くことはもう一つのリスクヘッジではないでしょうか。

現役時代よりペースを落として、無理のない範囲で働いて収入を得る。

そうすることで、ゆとりを持って楽しみながら暮らせるのではないかと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

お金がないと心のゆとりも失われていきます。

お金の不安があると、好きなことも楽しめなかったり、いざというときに困ってしまうこともあります。

お金を貯めておくことは安心を得ることにもなります。

人生は人それぞれであるように、家計もそれぞれです。

自分にあった家計診断をプロに相談して将来に備えてみてはいかがでしょうか。

家計の健全化は、将来の生活の安心につながります。

個別のWEB相談も受け付けております。

関連記事